休職から社会復帰するとき

現在は、様々な事情から休職を迫られる場合があります。
例えば、「うつ病」などの精神的なもの、「介護休暇」「育児休暇の延長」など家庭の事情によるものなど、個人個人の事情は様々多岐にわたります。そうして、一度職場を離れた方が時間を経て職場や社会復帰するにあたって、当人だけでなく受け入れる周辺もそれぞれの事情に応じて心構えを持つ必要があります。
「うつ病」などの精神的なもので休職を経て社会復帰をする場合は、もとの職場に復帰するのは避けたほうがいいでしょう。当人は、職場に問題はなく自身の能力や精神力を責めがちですが、心の奥底に訴えかける職場と自身の心の不一致が必ずあるはずです。なので、別の部署か周囲に休職の経緯を詳細に知る人が少ない環境が最適だといえます。あまりにも事情を知る人が少ないと、逆に通院などに配慮できないですので迎える側も社会人としての最低限の守秘を守り、融通をきかす気持ちを持ちましょう。
「介護休暇」や「育児休暇の延長」など家庭の事情の場合は、社会復帰の際には「介護の必要がなくなった」「育児休暇の必要がなくなった」という物理的な復帰がほとんどですので、徐々に元の仕事量に増やしていく方向性で当人と話し合い復帰するのが良いでしょう。ただ、物理的にまったく休暇が不要となるわけではなく、突発的に短期間ではありますが休暇を取らなければいけなくなることもありますので、受け入れる周囲はそのことを念頭に置き、共に働く姿勢を見せることが重要です。